人物列伝

海を越える ― 七言語のガルちゃん、令和の出島

Garoop NovelCh.01
Garoop Novelが軌道に乗り始めた頃、山下大貴は、新しい挑戦を心の中で温めていた。「ガルちゃんを、世界に届けたい」。日本語で書かれたAI小説が、海外のユーザーにも読まれる仕組み。それは、彼が長崎で起業した時から、ずっと描いていた青写真の、最も大きなピースだった。「東京を経由せずに、長崎から、世界へ」――その言葉を、行動に移す時が来た。彼は、ある夜、稲佐山の麓のオフィスで、世界地図を眺めながら、最初のターゲット言語を決めた。英語、中国語、フランス語、インドネシア語、イタリア語、ネパール語。多様な、けれど、必然のラインナップだった。
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育てる・調教・産む