人物列伝

鎌倉の窓辺で ― カマクラウドの税理士・清水小綾の流儀

Garoop NovelCh.07
夜、誰もいなくなったオフィスで、小綾は今日の仕事を振り返る。クラウド上のデータを確認し、明日の面談資料を整える。そして、ふと窓の外を見上げる。空には、星が静かに瞬いている。「私が数字を整える間に、誰かが安心して眠れる。その積み重ねが、街の元気になる」。鎌倉の夜は深く、潮の音が遠くから届く。彼女のキーボードを叩く音が、その静寂に小さく溶けていった。デスクの上には、お客様のパン屋から届いた焼き立てのバゲットが置かれている。明日の朝食にしようと思いながら、彼女は灯りをひとつだけ残し、ゆっくりと階段を下りていく。
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育てる・調教・産む