人物列伝

海を越える ― 七言語のガルちゃん、令和の出島

Garoop NovelCh.08
出島の歴史を、山下は、よく社員に語った。「四百年前、長崎は、世界に向かって扇形に開かれた、日本の唯一の窓だった。物だけじゃない。医学も、天文学も、思想も、芸術も、ここから入ってきて、ここから出ていった。Garoopが目指してるのも、それなんです。長崎の、令和の出島になりたい」。それは、決して、大それた夢ではなかった。一人ひとりの読者の心に、物語を届ける。一つひとつの言語に、丁寧に翻訳する。その積み重ねが、いつか、四百年前の出島と同じように、人と文化と物語の、交差点になる。長崎の坂の街から、Garoop号は、これからも、漕ぎ出し続ける。
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育てる・調教・産む