人物列伝

最初の社員 ― ひとり創業の終わり、チームの始まり

Garoop NovelCh.02
けれど、限界も、感じ始めていた。深夜二時、ベッドに倒れ込みながら、彼は思った。「明日も、これを続けられるだろうか」。ひとりでは、見える景色に限界がある。誰かと話すことで、初めて気づく視点がある。「最初の社員を、迎え入れる時期だ」。そう決めた夜、彼は、Twitterに、求人の投稿を一本だけ流した。長文の、生成AIスタートアップで一緒に働く仲間募集。ターゲットは、経験者だけでなく、可能性を信じてくれる人。「給料は、まだ、東京のスタートアップほどじゃない。でも、世界を変える物語の、最初のページに、一緒に立ちたい」――。
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育てる・調教・産む