人物列伝

最初の社員 ― ひとり創業の終わり、チームの始まり

Garoop NovelCh.03
応募は、三日で十二件、来た。山下は、一人ひとりに、丁寧に返信し、オンラインで面談した。中には、有名企業の経歴を持つ人もいた。だが、彼が最も惹かれたのは、福岡に住む二十六歳のエンジニア・健斗だった。職歴は、決して華やかではない。地元の中小SIerから、一度フリーランスを経験し、いまは派遣で働いている。だが、面談の最後に、彼は山下にこう言った。「自分の人生で、ゼロから何かを作る経験を、まだしたことがない。Garoopで、それを、やらせてください」。山下は、その言葉に、心を動かされた。
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育てる・調教・産む