人物列伝

鍛校の十歳 ― 颯太と『お母さんが帰ってくる夕方』

Garoop NovelCh.07
鍛校に入って、ちょうど一年が経った日、颯太は、累計で、絵本を二十二冊作り、合計で十六万円を稼いでいた。母親は、その成果を見て、もう、彼の挑戦を、完全に応援する側に、なっていた。「颯太、お母さんね、あなたを誇りに思うの」。颯太は、照れて、頬を赤くした。彼は、その夜、ノートに、こう書いた。『お母さん、いつもありがとう。これから、もっと、たくさん作る。お母さんの分まで、世界に届ける』。十歳の少年が、生成AIを使って、自分の事業を、自分のペースで、立ち上げている。それは、Garoopが、本気で、見たかった景色だった。
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育てる・調教・産む