人物列伝

海を越える ― 七言語のガルちゃん、令和の出島

Garoop NovelCh.06
海外ユーザーからの最初のフィードバックは、英語版のリリースから二週間後に届いた。アメリカ・ポートランドの女性ユーザーから、長文のメールだった。「I'm a single mother of two. Reading 'Garu-chan' helped me feel less alone. Thank you for bringing this story across the ocean.」山下は、その文字を、何度も、何度も、読み返した。長崎で書かれた物語が、ポートランドの夜、誰かの心を、確かに、温めている。それは、彼が起業した時から、夢見ていた光景だった。Garoopの船は、いま、確実に、世界の海に、漕ぎ出していた。
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