人物列伝

出島の精神、令和の形 ― EasyBookzとのインドの夏

Garoop NovelCh.07
提携契約締結の日、二人は、ZOOMの画面越しに、サインした書類を、互いに見せ合った。長崎は夜十時、ベンガルールは夕方六時半。長崎港の対岸には、稲佐山の灯りが、すでに、夜景の準備を始めていた。ヒマンシュ側の画面には、夕陽に染まるベンガルールの空が、映っていた。「ヤマシタさん、これから、本当に、よろしくお願いします」。「ヒマンシュさん、こちらこそ、よろしくお願いします。長崎に、いつか、来てください。出島を、ご案内します」。二人は、画面越しに、深く、深く、頭を下げた。地球の両端の、二つの街が、静かに、繋がった瞬間だった。
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