人物列伝

鍛校の十歳 ― 颯太と『お母さんが帰ってくる夕方』

Garoop NovelCh.06
次の半年で、颯太は、絵本を、合計で十四冊、作った。月に二、三冊のペース。発信鍛校では、X のアカウントを開設し、絵本の制作過程を、動画で発信するようになった。フォロワーは、半年で、千七百人を超えた。途中、批判的なコメントも、来た。「子どもがAIで稼ぐなんて、許されない」。颯太は、最初、傷ついた。しかし、メンタリティ鍛錬のチューターから、こんなメッセージが届いた。「批判は、君の作品が、誰かの目に、ちゃんと届いた証拠です。批判ゼロは、無風です。颯太くん、君は、いま、世の中に、風を起こしています」。
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