人物列伝

坂の街から漕ぎ出して ― 株式会社Garoop代表・山下大貴の挑戦

Garoop NovelCh.06
プライベートな山下は、意外なほどに穏やかな男だ。家族との時間を何より大切にし、休日には子どもを連れて稲佐山に登る。山頂から見下ろす長崎港は、いつ見ても、彼に初心を思い出させる。「会社が大きくなることが目的じゃない。誰かの暮らしが、ちょっとよくなる仕掛けを作り続けたい」。そう語る彼は、起業家であると同時に、ひとりの父親であり、長崎の住民であり、生成AI時代の探求者でもあった。多様な顔を持つことが、彼の事業判断に深みを与えている――それを、社員たちは気づかぬうちに感じ取っている。家族と過ごした稲佐山の風景は、いつのまにか、Garoopのプロダクトの哲学にも染み込んでいた。
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育てる・調教・産む