人物列伝

坂の街から漕ぎ出して ― 株式会社Garoop代表・山下大貴の挑戦

Garoop NovelCh.04
Garoopの最初の柱は、AI小説プラットフォームだった。生成AIで描かれる物語の世界に、誰でも気軽にアクセスできる場所を作る。多言語対応、地域文化の物語、子どもを背負ったカンガルー『ガルちゃん』というオリジナルキャラクター――。山下は、ただAIが書いた物語を並べるだけではなかった。そこに『誰かの暮らしを照らす』という意味を込めた。シングルマザーの読者、高齢の読者、海外で日本語を学ぶ読者。それぞれが、自分の状況に重ねて読める物語を、AIと人の協働で紡ぎ出す。技術と感性の交差点で、彼の理想は静かに形になりはじめていた。それは、コンテンツビジネスというより、もっと暮らしの近くにある、新しい『読書のかたち』への提案だった。
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育てる・調教・産む