人物列伝

坂の街から漕ぎ出して ― 株式会社Garoop代表・山下大貴の挑戦

Garoop NovelCh.02
Garoopは、生成AIとエンターテインメントを掛け合わせた次世代ポータルを目指して、二〇二三年に長崎で創業した。なぜ東京ではなく長崎か?――その問いは、何度も投げかけられた。「東京で起業すれば、人材も投資も集まりやすい。それは事実です」と、山下は静かに答える。「でも、地方からでも勝負できる時代じゃないと、おかしいんです」。リモートワークが当たり前になり、AIが言語の壁を超え、誰もが世界を相手にできる時代。その時代の象徴を、自分の手で作りたい――。彼の挑戦は、地方創生という言葉が陳腐に聞こえるほどの、もっと根の深いところから始まっている。彼にとって長崎は、舞台ではなく、出発点だった。
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育てる・調教・産む