人物列伝

急成長の足元 ― 百五十人になったスタートアップの労務再設計

Garoop NovelCh.08
半年後、LinerXの組織は、目に見えて、安定していた。離職率は半減し、新規採用の応募数は倍増した。CEOは、朋美に、こう言った。「先生、僕は、会社が大きくなる、ってことを、誤解してました。人数が増えることじゃない。社員一人ひとりが、安心して、力を発揮できる土台を作ること。それが、本当の『大きくなる』ってことだったんですね」。朋美は、静かに、頷いた。「あとは、御社の文化の力です。私の仕事は、その土台作りまで」。窓の外、東京の夜景が、無数の灯りで、光っていた。その一つひとつに、誰かの仕事と、誰かの暮らしが、確かに、息づいていた。
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育てる・調教・産む