人物列伝

最初の社員 ― ひとり創業の終わり、チームの始まり

Garoop NovelCh.08
最初の社員が去ったあと、山下は、しばらく、ひとりで考えた。「会社、って、何だろう」。それは、人が集まる場所でもあり、人が巣立っていく場所でもある。「卒業」がある会社、それも、悪くない――そう、彼は、ようやく思えた。Garoopは、これから、もっと多くの人を、迎え入れ、見送ることになる。すべての出会いが、互いの人生に、何かを残せたなら、それで、この『会社』という器は、十分に、機能している。山下は、健斗から贈られた、福岡の銘菓のお菓子を、机の引き出しに、そっとしまった。それは、未来へのお守りだった。
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育てる・調教・産む