人物列伝

十一月の教室 ― 長崎商業高校、九十分の出前授業

Garoop NovelCh.08
翌年の春、Garoop の問い合わせフォームに、長文のメッセージが届いた。差出人は、長崎商業高校の優奈だった。「先生、覚えてますか? あの授業のあと、私、ChatGPT を毎日使うようになりました。地元の小さなパン屋さんのSNS発信を、無料で手伝うようになって、最近、お金をもらえるようになりました。私、卒業したら、自分で会社を作りたいんです」――山下は、画面の前で、しばらく動けなかった。出前授業は、九十分の話だ。けれど、その九十分が、誰かの十年後を変える可能性が、確かに、ある。彼は、すぐに返事を書いた。「優奈さん、相談、いつでも、乗ります。長崎で、待っています」。
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