人物列伝

出島の精神、令和の形 ― EasyBookzとのインドの夏

Garoop NovelCh.04
「ヤマシタさん、なぜ、長崎にこだわるんですか?」――ある回のミーティングで、ヒマンシュが、率直に聞いた。山下は、しばらく考えてから、こう答えた。「東京からのスタートアップが、世界に届くのは、当たり前の時代になりました。でも、地方からは、まだ、稀です。それを、当たり前にしたい。長崎は、その『証明の場所』として、僕には、必要なんです」。ヒマンシュは、深く頷いた。「私も、ベンガルールにこだわっています。インドのスタートアップは、デリーやムンバイから出るのが、これまでの主流でした。私たちは、それを、ベンガルールから、変えたい」。地球の両端で、似た想いを抱えた二人が、画面を挟んで、笑い合った。
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