人物列伝

十一月の教室 ― 長崎商業高校、九十分の出前授業

Garoop NovelCh.03
「生成AIが出てきて、君たちは、十歳の頃から起業できる時代に、いる」。山下は、黒板の前に立って、そう言った。教室の何人かが、目を丸くした。「冗談じゃないんです。本気で言っています」。彼は、プロジェクターを使わず、自分の言葉だけで、生徒たちに語った。AIは、言葉の壁を超え、知識の壁を超え、世代の壁を超える。十六歳の高校生でも、自分のスキルと、ChatGPT と、SNS があれば、世界の誰かにサービスを届けられる。それは、彼自身が、長崎で実証している事実だった。「世の中の常識を、君たちは、書き換えていい」。
3 / 8 ページyamashita-garoop-006
育てる・調教・産む