人物列伝

坂の街から漕ぎ出して ― 株式会社Garoop代表・山下大貴の挑戦

Garoop NovelCh.07
Garoopの未来を、山下は具体的なイメージで語る。「五年後、世界中の人が『長崎から、こんな面白いコンテンツが出てくるんだ』と驚く瞬間を作りたい」。それは決して大それた夢ではない。一つひとつのプロダクトを丁寧に磨き、ユーザーの声を聞き、必要な方向に舵を切る。地味で、根気のいる積み重ねだ。けれど、彼にはその努力が苦にならない。なぜなら、長崎の街自体が、四百年以上、外との交流を積み重ねてきた結果、今の魅力を獲得した街だからだ。「街が辿った道を、僕の会社も辿りたいんです」。その言葉に、Garoopの本質が宿っていた。歴史の上に、未来は重なっていく。それは、長崎で起業する人だけが見える、独特の景色だった。
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育てる・調教・産む