人物列伝

急成長の足元 ― 百五十人になったスタートアップの労務再設計

Garoop NovelCh.06
経営陣との戦略ミーティングは、月二回、欠かさず行われた。財務、開発、営業、それぞれの部門長と、人事部、そして朋美。「LinerXの、三年後の組織像を、まず、定義しましょう」――朋美の提案に、最初は戸惑いがあった。だが、彼女は譲らなかった。「未来像がないと、現在の制度設計は、必ず、後手に回ります」。半日の議論の末、CEOが、こう言った。「三年後、社員三百人。海外拠点が三つ。そして、社員一人ひとりが、自分のキャリアを設計できる会社」。朋美は、その言葉を、規程設計の北極星にした。
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育てる・調教・産む